茹で卵のトロッコ
ひとつ ひとつの点の数々を、
わたしにできる最高の丁寧さと全力さで、
描けたらいい。
上手く描けたり、描けなかったり
おっとっとと 描いた点から落っこちたり
点の上に この上ない時間が広がっていたり。
ヒヤヒヤも
ホカホカも
感じるのは、 わたしが点に届いた証拠。
そうして、そのときの描きたい点に目一杯夢中だと気付かないくらいの、夢中。
それがとってもいいなーと思う。
できることなら、
ハミングをしたり、
誰かと笑い合いながら、
できたなら、もっとすてき。
そしてその
ぽつぽつ きゅっきゅっ と
できた点が
点と点
そしてまた、点と点
そしてまたいつか、点と点
つながって、いつしか自然と 線となり、
わたしの背中につづく道になる。
それとも羽かしら ?
それとも地図 ?
それともそれとも船を漕ぐオール ?
そして、ずーっと遠ーくから
その道を見たなら、
きっと道はまた違った模様をしている。
直線だと思ってたら、星型だったり。
曲線だと思ってたら、ハート型だったり。
そんなかんじ こんなかんじ
夕焼けにやさしく包んでもらいながら、
茹で卵のトロッコに乗って、
コトンコトン コトンコトン